NHKの番組を見て「死ぬこと」を真面目に考えてみた。

NHKの番組「人生100年時代を生きる~在宅死”死に際の医療 200日の記録”~」を見ました。今回は、番組を見て知ったこと・感じたことについて話を進めていきます。

スポンサーリンク

はじめに

アラフォー・アラフィフともなれば、ある程度老後のことが気になってきます。
みなさん漠然とした不安のようなものを抱えているのではないでしょうか。

Twitterでフォローさせていただいている、ちきりんさん(@InsideCHIKIRIN)のつぶやきです。

かなり衝撃的です。
NHKの番組「人生100年時代を生きる~在宅死”死に際の医療 200日の記録”~」は、この”長生きの果て”にある現実を考えさせられる番組でした。

では、具体的にどのような話があったのか見ていきましょう。

2050年の日本

100歳以上の高齢者数は、現在(2018年)は7万人です。
それが、2050年には50万人になるそうです。
ただ、これには諸説あるようで、ネットでは「2050年に100万人を突破する」という記事もありました。

いずれにせよ、超高齢化社会を迎えることは間違いありません。100歳以上まで生きる、なんて想像するだけで怖くなりませんか?
現在でさえ、鹿児島の老人ホームで6人が亡くなったというニュースがあるのです。
100歳越えの老人が、現在の7.14倍もいる日本はどうなるのでしょうか・・・?
1980年生まれの女性であれば、2人に1人が100歳越えになるというのだから、もはや他人ごとではありません。

参考情報

厚生労働省が15日に発表した2017年の高齢者調査で、100歳以上の高齢者は全国で6万7824人に上り、20年間で約6.7倍も増えたことが分かった。人口10万人当たりの割合を都道府県別に比べると、上
 鹿児島県鹿屋(かのや)市の住宅型有料老人ホーム「風の舞」で、今月中旬までの約1カ月間に高齢の女性入居者6人が相次ぎ死亡していたことが21日、県などへの取材でわかった。ホーム側は医療面の対応は適切だっ…

認知症の恐ろしさ

テレビドラマ「大恋愛~僕を忘れる君と」で主人公が患うのは『若年性認知症』。
若くして発症すると珍しい病気ですが、2012年時点で65歳の7人に1人は認知症です。
その認知症でどういう問題が出ているのか?

番組で取り上げられていたのは、人工透析を受けているお年寄りでした。
80歳以上の人工透析患者は1982年の300倍。
病気治療中に認知症を発症してしまい、本人が望んでいるのかどうか分からないまま、「透析のために生かされている」状態になっているのです。

『人工透析』が事例として取り上げられていましたが、他の病気治療中でも同じことが言えるでしょう。

参考情報

認知症は高齢になればなるほど、発症する危険は高まります。認知症は特別な人に起こる特別な出来事ではなく、歳をとれば誰にでも起こりうる、身近な病気と考えたほうがいいでしょう。  厚生労働省の2015年1月の発表によると、日本の認知症患者数は2012年時点で約462万人、65歳以上の高齢者の約7人に1人と推計されています。

自宅で最期を迎えるはずだったのに

高齢化社会になり、病院の数が足りなくなってきた中で、政府が進めているのは「在宅医療・在宅死」の推進です。
ですが、在宅で静かに闘病生活を迎えていたご老人が、最期のになって延命治療で生かされてしまう事例が多発しているとのこと。
一体なぜでしょうか。

その理由は、お年寄りに急な容体の変化があった時、ご家族が救急車を呼んでしまうからです。
救急病院のお医者さまは、お年寄りの意識がなくなって人工呼吸器が必要な状態になると、「チューブを挿管しますか?」と家族に聞きます。
そこで、挿管をして延命治療へ…という流れです。

参考情報

 内閣府の意識調査(2012年)によると、自宅で最期を迎えたい高齢者は54.6%にのぼる。しかし、実際に自宅で臨終を迎えるのはわずか12.8%だ(2014年)。この現実と理想のギャップを埋めるために政…
悔いのない「看取り」にするためには、家族はどのような準備やケアが必要なのでしょうか。好評発売中の週刊朝日ムック「さいごまで自宅で診てくれるいいお医者さん」では、全国在宅療養支援診療所連絡会事務局長の太田秀樹医師に取材しました。「最期」に伴う対応のポイントを知っておきましょう。 * * * とくに病気とは言いにくい老衰や

延命治療は中止できるのか

「一度延命治療を始めると、やめられなくなる」
「延命治療を中止した医師は、殺人罪に問われる」
と思っていませんか?

実は、現在は延命治療中止に関するガイドラインがあり、それに沿って中止することが可能になっているのです。
番組では、人工呼吸器を外す決意をされたご家族も紹介されていました。

だけど、これはあくまでも終末期の状態になってからの話。
先ほど書いたような、認知症になって本人が望んでいるのかどうか分からない治療を続けることとは別です。

延命差し控え・中止の6事例
(1)高齢・寝たきりで認知症が進み、意思の疎通がとれない
(2)高齢で自力での経口摂取が不能
(3)胃瘻を造設されたが経口摂取できるまで回復せず、意思の疎通がとれない
(4)高齢・誤飲に伴う肺炎で意識がなく回復が困難
(5)がん末期で生命延長を望める有効な治療法がない
(6)脳血管障害で意識の回復が望めない

-引用元:日本医事新報社
延命差し控え・中止の6事例を提示 – 日病が終末期で見解

参考情報

患者の意思を尊重した治療

『ACP(アドバンスケアプランニング)』という言葉を聞いたことはありますか?

アドバンス=先行して
ケア=治療や介護の方針を
プランニング=計画しておく

終末期を含めて患者さんやそのご家族と、あらかじめ治療方針を決めておくことです。
「人工呼吸器を付けてまで生きていたくない」のであれば、予めお医者さんにその旨を伝えておけば、自分らしい死に方ができます。

番組の中で印象できだったのは、体が固まったようになって動けない旦那さん(ご老人)に向かって、「お父さんがんばってね」という奥さん(ご老人)です。
動けず、意識もあるのかどうか危うい状態でがんばれって言われても・・・。
奥さんの気持ちもわかりますが、「こうなっても生きなければならないのか」と思わずにいられませんでした。

参考情報

ナースの星Q&Aオンラインはナースの臨床現場における疑問を解決するための会員制Q&Aサイト。口腔ケア、認知症ケア、PEGケア、褥瘡ケア、摂食・嚥下障害者ケア、フットケアの専門医、認定看護師などの専門家22名の動画講義にQ&Aなど学ぶ機能が充実!
患者と「最善」の治療探る 画像の拡大  がん患者や家族が、医療チームと相談を繰り返しながら治療や療養の方針を決めていく「アドバンスケアプランニング(ACP)」が注目されている。  患者の希望や生活を尊重し、将来の状態の変化にも備えることで、

日本尊厳死協会

「延命治療の中止」が一般的になれば、意識もなくなり人工呼吸器をつけた状態で生かさせることはなくなります。
「ACP」が一般的になれば、終末期に望む治療方針で治療を受けられるようになります。

老人だらけになって病院が足りなくなるのを考えれば、無駄な治療・延命をしないようにするのは当たり前の考え方です。
だけど、このことを知っている人がどれぐらいいるでしょうか?
もし知っていたとしても、それを伝えてくれる家族がいなければどうなるのでしょうか?
番組では取り上げられなかったのですが、『ドナーカード』のように、自分の死に方の希望を伝えられる手段はないのか調べてみました。
見つけたのは「日本尊厳死協会」に入会しておくという方法です。

「あらゆる手段を使って生きたい」と思っている多くの方々の意思も、尊重されるべきことです。一方、チューブや機械につながれて、なお辛い闘病を強いられ、「回復の見込みがないのなら、安らかにその時を迎えたい」と思っている方々も多数いらっしゃいます。「平穏死」「自然死」を望む方々が、自分の意思を元気なうちに記しておく。それがリビングウイル(LW)です。

ー引用元:日本尊厳死協会「リビングウイルとは

満15歳以上で意思表示ができる人であれば誰でも入会できますが、年会費がかかります。
(正会員2,000円/年、終身会員70,000円)

参考情報

「私の最期は自分で決める」。元気なときに書き置くリビングウイルは、長い人生の終末期をどう迎えるか、自身に問いかける作業でもあります。まずは家族と話し合い、そして私たちにご相談ください。

まとめ

いかがでしたか?
2050年は100歳以上が50万人を超える勢いの日本にとって、高齢者の”死”は大きな課題です。

認知症になり、本人が望んでいるかどうかも分からないのに治療を続ける高齢者。
在宅治療を続けていたのに、最期の救急車で運ばれたが故に延命治療をされる高齢者。

医療費は、高齢者もその家族も、そして政府にとっても大きな負担となります。
延命治療の中止・ACPといった対策は納得できるものです。

死は誰も避けることはできません。
いま生きている人は、いずれ必ず死にます。
死について”縁起が悪い”という言葉で逃げず、しっかり向き合うことが大切ではないでしょうか。

The following two tabs change content below.
47歳の独女(×1)です。 人生最後のあがき!ということでダイエットとたるみ改善に励んでおります。 50歳からの人生を模索中。どうぞよろしくお願いします! 詳しいプロフィールはこちら!
スポンサーリンク
スポンサーリンク